家の中を徘徊する老人

立花月夜の心霊事件簿

これはもう20年近く前の話です。
北関東に住んでいたころ。
旦那が仕事を辞めて転職して引っ越しした家で起きた話です。

その時に住んだ家は一軒家でした。
一軒家で2LDKの平屋。
広い家ではありませんでしたが、旦那が再就職した会社の専務が紹介してくれた家でした。
この家は変な空気が満ちているところでした。
まず。奥の部屋。
寝室にしていた部屋とその隣にも部屋があったのですが、その使っていない部屋がまず怖かった。
黒い霧が常に立ち込めているような雰囲気がしています。
旦那に
「この部屋怖いねぇ」
というと、
「物置にすればいいよ」
と。なので物置になりました。
私としてはアパートなど他のところに住みたかったのですが、おせっかい零細企業の上司がいうことなのでしかたない・・・。

しばらくその家で暮らしていたのですが、その家には私と旦那以外の存在がいました。

それはおじいさん。

おじいさんは家をグルグルと徘徊しています。
この家で亡くなった(病死)おじいさんがいたそうなのですが、そのおじいさんなのでしょうか。
おじいさんはただ家の中を徘徊しているだけなのですが、不思議とリビングには入ってきませんでした。
廊下と奥の部屋をウロウロウロウロしているのです。

亡くなったお爺さんだとしたら・・・・おじいさんは黒い霧が見えるような陰気な一番奥の部屋で亡くなったのかもしれません。
お葬式はとっくにしていて、家が賃貸として貸し出されていることを知らないのでしょう。
自宅で亡くなって、お葬式をしたはず。
四十九日なんてとっくに過ぎているはずなのですが・・・おじいさんは成仏している様子もなく徘徊していました。
その家から引っ越すときにもまだいました。

お葬式と成仏・・・関係ないのだろうか。
それともおじいさんにはものすごい心残りがあったんだろうか。

そんなことを考えたのを思い出しました。

にほんブログ村 哲学・思想ブログへにほんブログ村 哲学・思想ブログ 心霊・怪談へ
タイトルとURLをコピーしました