過食症を発症した母に憑いていたモノ

みんなの心霊事件簿

これはまだ私が「霊感」なんてものがあるとは思わなかった幼い時のお話です。
当時私は小学生でした。
私の母は霊媒体質というもの。

霊媒体質とは霊に乗っ取られやすい体質で、非常に厄介なのです。

その日は確か冝保愛子さんの番組を見ていました。
当時はオカルト的な番組が多く、冝保愛子さんの番組も結構放送している時期でもありました。
父がいない日だったので、まったり家族でテレビを見ていたのです。
と、母がすっ。と立って台所に行きました。
「水でも飲みに行ったのかな」
と思っていたのですが、いつまでたっても帰ってこないんです。
「?」
台所に行ってみると、冷蔵庫の前で噛む時間も惜しむように食材を丸のみにして胃に詰め込んでいる母の姿がありました。
「ちょ・・・お母さん?何してるの?」
母は私をちらっと見ると
「吐く」
と言ってトイレに駆け込みました。で吐いてくると、開けっぱなしの冷蔵庫の前でまた食べ物を詰め込み始めます。
「お腹すいておなかすいて」
明らかにおかしいので、祖母を呼びに行って帰ってきてもまだ食べています。
「たゆうさんに電話ッ」
祖母が慌てて懇意にしていたイザナギ流のたゆうさん(神官さん)に電話しました。
「そりゃあ、餓鬼が憑いたんやが。塩水に丸を書いて「(忘れた)」と書いて飲ませや」
祖母が塩水を飲ませると、母は食べるのをやめました。
「何があったがや?」
祖母が聞くと母はぽつりぽつりと話し始めました。

テレビを見ていると急にお腹がすいてきた。

「何か少し食べよう」
と思い、冷蔵庫を開けたら我慢できなくなった。
食べても食べても余計お腹がすいて、おなかがすいて満たされない。
これはヤバいと自分でも思ったんだけれど、手を止めることができない。
吐くほど食べても満たされない。怖かった。と言っていました。

 餓鬼とは
餓鬼は常に飢えと乾きに苦しみ、食物、また飲物でさえも手に取ると火に変わってしまうので、決して満たされることがないとされる

人中にいる餓鬼はその業因によって行くべき道の故に、これを餓鬼道(界)という。夜に起きて昼に寝るといった、人間と正反対の行動をとる。

阿毘達磨順正理論
「阿毘達磨順正理論」31は、3種×3種で計9種の餓鬼がいると説く。少財餓鬼と多財餓鬼の2つを有財餓鬼ともいう。

無財餓鬼 – 食べることが全くできないもの。飲食しようとするも炎などになり、常に貪欲に飢えている。唯一、施餓鬼供養されたものだけは食することができるといわれる。
少財餓鬼 – 膿、血などを食べるもの[4]。ごく僅かな飲食だけができる餓鬼。人間の糞尿や嘔吐物、屍など、不浄なものを飲食することができるといわれる。
多財餓鬼人の残した物や、人から施されたものを食べることができるもの。天のような享楽を受ける者もこれに含む。多くの飲食ができる餓鬼。天部にも行くことが出来るものは富裕餓鬼ともいう。ただし、どんなに贅沢できても満ち足りることはないといわれる

Wikipediaより抜粋

だそうです。
私が知っていたのは無財餓鬼ですが、母に憑いたのは人中にいる餓鬼という者みたいですね。
人の世界にいて『餓鬼道』に生きる餓鬼。
私が住んでいた地域は 「ひだる神」の伝説が残る場所なので、もしかしたら餓鬼道と何らかの関係があるのかもしれません。

それにしても 夜に起きて昼に寝るといった、人間と正反対の行動をとる や どんなに贅沢できても満ち足りることはない なんて人たくさんいると思うんですよね。
人中の餓鬼に憑かれているのかも? 案外いるのかもしれませんね。餓鬼は。

畜生・餓鬼・地獄の中世仏教史 因果応報と悪道 (中世史) [ 生駒 哲郎 ]

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