【長編】予知してしまった出来事は変えられないのか。そんなお話。前編

みんなの心霊事件簿


212:↓名無しさん@おーぷん:16/02/24(水)22:58:20 ID:dsX ×
ここでいいのかわからんけど
嫁との馴れ初めと今後についてオカルト要素少量あるので、勝手に投下して行く
ネタと思ってもいいよ。

うちの嫁は、子どもころから予知夢を見ていたそうだ。

それは自分に関係する身近なことだけだった。
夢のとおりに行動すればいい事もある。
でも悪い事にもなって警告なのか幸運を告げるものなのかわからない。
漠然と、将来のワンシーンを見るだけのこともある。

嫁の祖母(母方)もそうだったようで、祖母が最後に見た予知夢は出産前で、
自宅の縁側で小さな女の子と子猫と一緒に日向ぼっこをしている夢だった。
出産後は予知夢を見なくなったそうだ。

うちの嫁も出産後に見なくなったと言っていた。
嫁が始めて予知夢と自覚したものを見たのは小学校に入る前。

そのころは嫁は家庭の事情で祖母の家に預けられていたそうだ。
嫁は近所に同年代の子どもがいなくて寂しい日々を送っていた。
ある時、夢で祖母家の裏の雑木林の中で白い子猫を見つける夢を見た。
翌日その夢が気になって裏の雑木林に入ると段ボール箱に子猫が入っていた。
野犬に殺されらしい何匹かの子猫の死体の中に、一匹だけ白い子猫が生き残っている。
嫁は白い子猫を連れ帰って、縁側で日に当たりながら子猫の汚れを拭いてあげている

祖母が帰ってきて
「ああ、夢のとおりになったね」
って言ったそうだ

213:↓名無しさん@おーぷん:16/02/24(水)23:03:16 ID:dsX ×
それから祖母に予知夢についていろいろ聞いた。
祖父は
「他の人には言わないように」
と釘をさした。
祖母が子どものころ予知夢のことを親に話した。
その話はいつの間にか近所に知れ渡ったのだ。
そのうち何人もの大人たちが
「大金積んで株の相場とかボートレースの結果を夢で見てくれ」
と、家に来たそうで、そんな都合よく予知夢を見れるわけないので、
詐欺師呼ばわりされたりしてつらい経験をしたそうだ。
それで、嫁が予知夢を見ることができていたのを知っているのは、
すでに亡くなった祖母と俺だけになっている。
嫁の母親は予知夢を見ないそうだ。

嫁が祖母の家に預けられていた理由は、父親の家業の借金が原因。
その借金も嫁の予知夢で返すことができた。
その夢は行ったことのない町のタバコ屋さんで宝くじを買うもの。

数日後、母親が友人にお金を借りに行くとき、一緒について行かされた。
駅前にあったタバコ屋さんが夢でみた店。
嫁はお金を借りた帰りに宝くじを買うことを母に勧めてみた。、
母親は5枚買ってそれが1億円当っていた。
そのお金で借金地獄から脱出できて家業も持ち返したそうだ。

本当は嫁の予知夢のおかげ。
だけど母と父と父の実家から幸運の女神として大切にされるようになった。
嫁も一緒に家族で暮らせるようになった。

214:↓名無しさん@おーぷん:16/02/24(水)23:07:15 ID:dsX ×
そんな嫁が、中学に入ったころから同じ夢を定期的にみるようになった。
それが見たこともないおっさんと二人で海辺の公園を散歩しているもの。

最初は親戚のおじさんかな?と思っていた。
何度も見てゆくうちに、それが将来の夢で自分の結婚相手だとわかった。
夢を見ている間はとても幸せな気分に満たされる。
でも目が覚めると「なんで、あんなおっさんと!?」と落胆する日々だった。

そして高校生になると、そのおっさんに抱かれている夢を見るように。
やっぱり夢を見ている間は、おっさんのことが好きで好きでたまらなかった。
そして未経験なのに夢の中で絶頂を迎え、夢と同時に肉体も絶頂を迎えた。
目を覚まし、毎回
「なんで、あんなおっさんと?」
と落胆していたらしい。

大学生になったころ。
夢の中ではおなかが大きくなった自分。
おっさんと手をつないで海辺の公園を歩いていた。
夢の中では幸せを感じていた。
そのころにはおっさんに嫌悪もなくなって、
「あんなに私を幸せにしてくれる人」
と会える日を楽しみにしていた。

215:↓名無しさん@おーぷん:16/02/24(水)23:15:29 ID:dsX ×
で、そのおっさんとは
「あなたのことだったの♡」
結婚後に話してくれた。

嫁と初めて会ったのは、俺が37歳で嫁が26歳のときだった、
俺は夏場の夕暮れの少し生暖かい風に当たりながら海辺の歩くのが好きだった。
その時近くの海辺の公園を散歩していた。
ある時、散歩していると数メートル先に女性がいた。
目を見開いて口をあんぐりとあけて俺のほうを見ている。

俺は「なんだ、こいつ?」と思って距離を開ける。

女は俺の方を見ていて、無視して通り過ぎる。
しばらくして俺が振り返ると、まだ俺を見ていた。
本当はUターンしてその道を帰るのだが気持ち悪い。
俺は住宅街の中を通って遠回りで帰った。

それから数日してまた海辺の公園に散歩しに行った。
「そういや、この先にあの変な女がいたな~」
と思い出していると、ベンチに座っている人影が見えた。
「あれ?まさか?」と思っていると
その人影はスッと立ち上がってこっちに向き直った。
「ヤバイ!」と思った俺は踵を反して急いで帰った。

+後半はこちら『【長編】予知してしまった出来事は変えられないのか。そんなお話。後編
加筆訂正しました。 元ネタアドレスは後半の後に。

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